優れた企業を見つける目を養おう

2012.01.07

学生たちが認識している大企業とはたいてい最終消費財を売っているような大企業、テレビコマーシャルや新聞・雑誌などの記事に登場する大手・有名企業であり、企業全体からすればほんの一握りの企業でしかない。多くの学生が第一志望にする就職人気ランキング上位三〇〇社は企業全体の0・007%に過ぎないのだ。学生が知らない優れた大企業や成長が見込まれる中堅企業は現実に非常に多く存在する。資本金一億円以上の企業は二万八〇〇〇社もあるのだ。世界的な技術やシェアを持つ中小企業も多い。そして、そうした企業を探し出す手段は実は結構あるのだ。新聞をよく読み、日ごろから優れた企業を見つける目を養っている学生には文句のつけようもないが、例えば経済産業省は○九年から全国の採用意欲のある中堅・中小企業一四四〇社をサイトで紹介、学生に活用を呼びかけているし、全国の中堅・中小企業六〇〇〇社の採用計画や企業情報を掲載した『就職四季報』もある。図書館に行けば、全国の優れた中小企業を取材、紹介する単行本も多く見つかるはずだ。インターンシップを経験することも欠かせない。なによりわが国の産業実態は企業数においては大企業がわずか0・3%で、中小企業の割合が99・7%を占め、従業員数も大企業が30%、中小企業70%という現実をよく知っておく必要があろう。